トリトンデイリィ

10月23日　福岡・恋の浦
天候:曇り時々小雨
波:あり
うねり:あり
透明度:50cm
水温:21℃
投稿者:TAKA

今日はスクールにファンダイブに10名以上の予約をいただいていました。
が、悪海況が予想されたので昨夕、残念ながら中止の案内を皆さんに出しました。
オープン最終日だったKさんとHクンの二人を除いて。
彼らは今月中に何とか講習を終えたいとの強い要望がありました。

「現地まで行って中止のアナウンスをする確率の方が高いですよ。
例え無理して潜ったとしても、透明度は全く期待できませんよ。」

「今日潜っておかないと、次に来れるのが11月末になるので…」

「透明度が悪くても、多少荒れていても、潜れたらOKですから。」

ということで、とりあえずダメもとで彼らと恋の浦へ行ってみました。

現地到着。
案の定うねっていました
しかも水が真っ白に濁っています。
でも想像していたよりもうねりは小さめ。
エントリーが危ないほどの海況ではありませんでした。


KさんとHクンのお二人ともサーフィンやマラソンをやっていて運動神経は抜群。
プール講習もずば抜けてお上手でした。
これくらいの海況であれば、スキルは上手にこなしてくれそう。

「よし、潜りましょう！」

「よっしゃー」

「でも楽しめる海じゃないですよ。ホントに講習だけを終えるような感じだけど、大丈夫？」

「いやー、全然OKっす」



ウェットスーツの彼らは、潜る前にホットジェルを塗って保温対策




「背中は塗ってあげるけど、前は自分で塗れよな。」


で、そのあとエントリー。
水中は視界がほとんどありませんでした
でもこれは想定内。
スキルは一人ずつしてもらい、水中移動も手をつないで…
うねってもいましたが、酔い止め薬を飲んでもらっていたので大丈夫でした。
この環境下で一通りのスキルを全て難なくこなしたお二人。
いやー、さすがです。

「なかなか貴重な体験ができて面白かったです。」
とKさん。

人にはネガティブな方とポジティブな方がいますよね。
例えば登山。
展望台の眺めを期待してがんばって登ったのに、
山頂はあいにくの霧で全然周りが見えない
がっかりしながら泣く泣く下山。
「あー、登山は自分には向いてないな。もうやめよう…」という方と、
「クソー、またリベンジして今度こそ山頂からの絶景を拝むぞ！」という方。

KさんとHクンは後者の方でした

「海洋実習は先日も今日も透明度が悪かったけど、ダイビングは今後も続けようと思っているので」
と、お店に戻ってきて、認定手続きのあと、
二人ともさっそくマスク、フィン、スノーケルも注文し、月謝も加入してくれました
とってもうれしかったです


「今度はきれいな海で潜ってみたいですネ」
と言いながら先ほど帰られました。

Kさん、Hクン、ご安心下さい。
一番最悪の海に今日潜っているので、今後どこで潜ってもきれいに感じるはず